遺言の読み方!ゆいごんといごん

 

・遺言の意味「いごん」と「ゆいごん」
遺言書(ゆいごんしょ)と聞くと、遺産相続の時に揉めないように書類に内容をまとめて保管しておくことを意味するのですが、この「遺言」には、ゆいごんといごんの2つの意味があります。
どういうことなのでしょう?詳しく解説したいと思います。

 

・「ゆいごん」の意味について
一般的には、「ゆいごん」も「いごん」も同じ意味で使われていますが、厳密に言えば違う内容になります。
「ゆいごん」の正確な意味は、自分が亡くなった後のために、生前に言い残す言葉を記すことを言います口頭や書面ビデオレターや録音テープなどが手段としてあり、そこに法的効力が無いのが普通です。

 

・「いごん」の意味について
「ゆいごん」には、法的効力はなく、生前メッセージ的な意味合いが強いものだと説明しましたが「いごん」になると、意味合いが変わってきます。
「いごん」は、被相続人が死亡した後に、法律の効力を発揮させる目的で相続人の指定や相続財産の分配方法などを書き記すことを入れます。
一般的にいう遺言書とはこの「いごん」のことを指します。
正しく書かれた遺言書には、民法上の法的効力が発生するため、裁判になっても遺言書の内容が大きく判決に影響を及ぼします。

 

・遺言書の形式と注意点
遺言書には、色々な形式があるため、これから遺言書を作成しようと考えてる人は、その形式を知っておいてください。
まず、一般的な遺言書の書き方としては、自筆証書遺言書という形式での作成方法があります。
自筆証書遺言書というのは、証人をたてることなく、自分で遺言書を作成することをいいます。
この形式で遺言書を作成する場合は紛失したり偽造されないよう、銀行の貸金庫に預けるか、弁護士に預けるようにして、第三者が触れないように保管しなければなりません。
この自筆証書遺言書とは違い、証人2人と確認を取りながら公証役場で遺言書を作成するものを、公正証書遺言書といいます。
相続人が多い場合や、相続する遺産の金額が高額になる場合は、公正証書遺言書の方で作成をしていった方が、のちのちのトラブルを回避できます。

 

・遺言書が形式にこだわる理由
遺産は、相続人に分配しなければならない重要な内容を記す書類なので、不備があってはいけません。
また、本人が書いたものであることが、証明されなければならないため、きちんとした形式があり、証人をたてて遺言書を作成する、公正証書遺言書という制度があるわけです。
遺言書に不備があると、被相続人が亡くなった後に、相続人たちは残された遺産を巡って争いを起こすようになるかもしれません。
そうならないよう、遺言書は適切に扱わなければならないのです。